「吉原炎上」は美しく儚い名画だ! そして炎上が事実だということに驚かされる

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吉原炎上という映画を知っていますか?

もう30年前くらいの映画ですが、やばいほど衝撃的でした!

赤に強調された妖艶な世界と、娼婦として落ちて行く主人公久乃(ひさの)がなんといっても素晴らしい。

あまりにも美しく引き込まれた世界だったので紹介していきます。

 

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吉原炎上とは

 

吉原炎上とは元々斎藤真一の小説が原作です。

それを名監督五社英雄が監督し、1987年に公開されました。

 

主人公久乃が吉原に売りに飛ばされるところから物語は始まります。

男性経験も1人だけ(おそらく)の未熟な身体を商売道具として売るところに戸惑い葛藤しながらも娼婦としての道を歩んでいきます。

 

吉原とは遊女からしたら牢獄、基本的に出ることも許されません。

そんな中、必死に生き抜く遊女たちを波乱万丈に描いています。

 

私自身も驚いたのはヌードシーンや名取裕子と二宮さよ子のレズビアンシーンがあったことです。

当時の人たちも衝撃的だったといいます。

 

またこの映画以降、舞台化やドラマ化などもされ、人気の色を伺うことができますね。

吉原炎上は事実というところが何よりも驚きです

吉原炎上は1911年(明治44)の大火事を題材にしています。

昼間に燃えたということで死者も8人と少なかったが、6500戸が燃え、消化活動に10時間を要しました。

 

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吉原の事実

 

1900年代初期ということで、今では考えられないことや、意外なことを発見できました。

 

日本初の人力車は吉原

 

これは定かではありませんが、人力車の始まりとして最も有力だそうです。

遊びに行くほどお金を持っている人なら人力車も活躍しそうですよね。

現在の吉原もタクシーで行く人が多いのはその名残でしょうか

 

本番ができるのは3回目以降?

 

えっ!?と思うかもしれませんが、1回目と2回目は相手に好いてもらうために何もしないのが基本だったといいます。

男女の仲になるために3回も通うなんて現代からしたらちょっと異様なことですね。

今のソープなら1回でいくらかだいたいの相場がわかりますもんね。

 

その避妊じゃ無理でしょ!

 

これに関して言えば前から気になっていましたが、ゴム製品の少ない時代の避妊方法は驚きです。

当時の避妊方法は動物の腸を使ったコンドームのようなものです。

伸縮性もあったそうですが、避妊に失敗することも多かったといいます。

また高価であったため使える人はごく一部の人だったとか。

そこで用いられたのが海綿や和紙を膣内に押し込む方法です。

ほぼ効果はなかったみたいです。

 

遊女は避妊しません!

 

これには驚きましたが、遊女は避妊しないことも多かったといいます。

そして妊娠してしまった場合に限り、中絶を行います。これがやばい。

簡単に言うと毒を飲みます

ほおずきにはヒストニンと呼ばれる子宮を収縮させる物質が入っています。

このほおずきを煎じて飲むのです。壮絶ですよね。。。

正直ヒストニンがどのようなものなのか想像ができないと思いますが、この方法以外にも水銀を飲んで中絶してた人もいたらしいです。

ヒストニンは分からなくても水銀はわかりますよね。。。

衝撃的すぎる。。。

 

吉原には旧と新がある

 

現在の吉原は新吉原と呼ばれ、鶯谷駅からほど近いところに位置しています。

しかし以前は東京駅から近い人形町あたりに吉原はあり、旧吉原と呼ばれています。

 

角海老は江戸の高級遊郭の名前?

 

角海老といえばソープランドやボクシングジムを運営している企業として有名ですが、明治時代の吉原には角海老という名前が存在していました。

ちなみに角海老グループができたのは1950〜1960年代の頃と言われ、昭和に入ってからです。

実は角海老とは吉原にあった超高級遊郭「角海老楼」から名付けられています。

歴代の総理大臣も遊びに来るような遊郭だけに敷居も高そうですね。。。

 

美しさとストーリーに感動

 

私が「吉原炎上」を観ようと思ったきっかけはマツコデラックスが「峰子さんののたうちまわる姿を見てみなさい」という言葉でした。

この峰子さんとは「仁支川峰子(旧芸名:西川峰子)」のことで、吉原炎上では子花という役を演じているのですが、大胆なヌードシーンに加え、病に苦しみのたうちまわる姿が衝撃的。そしてそのシーンが何よりも息を呑むほどに美しい

花魁のトレード色である赤布団の上で苦しみながら「ここを噛んでと血を吐きながらに絶叫するのです」

子花以外に映り込む色が全て真っ赤で、美しいシーンを見せてくれます。

 

のたうちまわるシーンが特に印象的ですが、全体的に赤が映える映像で青や緑系の色がセピアっぽく感じてしまうほどに赤だけが強調されています。

金魚やほおずきなどが色鮮やかで、そのシーンをカットして写真にしても美しいでしょう。

 

また吉原炎上の魅力は映像美だけではなく、主人公久乃の娼婦として落ちていくストーリーが面白い。(落ちるという表現は使うことにためらいを感ましたが、古島財閥の若が落ちるという表現を使用したため引用しました)

未熟な身体を犯されるという恐怖から、最初はお客にも迷惑をかけてばかりの落ちこぼれ未熟者だったが、お客の獲得や自分を殺して娼婦として生きられるようになってくると、いつしか花魁道中を夢見るようになります

さまざまな困難もどんどん乗り越えて行き徐々に強くなっていく久乃だったが、いつの間にか大切なことも忘れていき、花魁としての権力を見せつけるようになるのです。

 

 

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最近の映画を見慣れている人は展開の速さに慣れているので、「吉原炎上」を観てもゆっくりな物語の展開に感じるかもしれません。

「吉原炎上」は一つのカットを美しいと思いながら観れる作品です。

特にマツコデラックスも言っていた「峰子さんののたうちまわる姿を見てみなさい」という言葉の真意を確かめてください。

本気でオススメできる映像の美しさです。

 

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