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【兵庫県淡路島】B級スポット!廃墟と化した巨大な仏像「世界平和大観音像」には隠された歴史があった。海を一点に眺める仏像が不気味です。

どうもっ!ぽんたまんです。

今回見つけたB級スポットは淡路島にある大きな立像です!

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「世界平和大観音像」と呼ばれています。

通りかかるととにかく存在感が強い!

そして、何か不気味なのです。。。

日本立像4位、世界では12位

この「世界平和大観音像」ですがとにかく高いです。

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かなり遠くから撮った写真ですが、その存在感には驚かされます。

仏像自体の高さは約80メートル。下の台座が約20メートルあるということで、約100メートルほどの高さになっています。

日本で最も大きな立像が茨城県にある「牛久大仏」ですが、まったく引けをとらない大きさです。(牛久大仏は仏像が100メートル、台座が20メートル)

「世界平和大観音像」は観光施設として1982年に建てられました。その当時では、世界最大級の立像として話題になったとのこと。

現在の立像の高さランキングにおいて、日本では4位、世界では12位にランクづけされています。

ぽんたまんは個人的に大きい物体が嫌いなので、この手の建造物は少し恐怖です。。。



現在廃墟となっている歴史

建設当時では世界最大の立像として話題にもなった「世界平和大観音像」ですが、現在では廃墟となっています。

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左の腰の辺りには外壁が崩れ落ちたあとがあります。台風で剥がれたとのこと。

近くには十重の塔と呼ばれている建造物もあるのですが、下のように屋根は剥がれ落ち、ネットが被された状態になっています。

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「世界平和大観音像」の入り口は草がぼうぼうに生えていて完全に施錠されている状態でした。

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「世界平和大観音像」はもともと宗教などの信仰のために健立されたものではなく、観光施設として建てられたのです。

奥内豊吉というオクウチグループの創業者が私財を投じて作り上げ、立像の台座の部分には、自らが集めて美術品などを展示していたとのこと。

中には海を展望できるレストランなんかもあったとか。。。当時のマニアにはウケが良かったが、一般の観光客にはウケが悪かったようで経営も厳しかったようです。

そんな中、「世界平和大観音像」を作った奥内豊吉が1988年に亡くなり、奥さんが経営権を継いだのですが、2006年には奥さんも亡くなってしまいました。

その影響で2006年には閉館し、廃墟の道を歩むことに

閉館してからは管理者が把握できずに野放し状態に。

上記の写真の外壁が剥がれ落ちたことなどから、近隣では問題視されています。

以前、リーマン・ブラザーズ系の金融機関が債権を持っていたのですが、リーマンショックの影響で今では淡路市が対応に当たっています。

一時期は買い取りたいと名乗り出る人もいたのですが、固定資産税などに約6億円もかかることから、買い取る人はいまだに現れていません。

またこの6億円という額は「世界平和大観音像」だけにかかる金額で、他の十重の塔などにも税金がかかるとのこと。

現在は崩れるか崩れないかの判断を市がするだけの状態のようです。



まとめ。中には入れません!

最近では「世界平和大観音像」ではなく、「迷惑観音」とも呼ばれているみたいです。

ぽんたまんは中に潜入したかったのですが、入り口にはこんな張り紙が。。。

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とりあえず入るなということですね。。。

中には入れず外から見るだけの場所ですが、びっくりするほどの大きさと廃墟という不気味な雰囲気があり、B級スポットにふさわしい場所です。

なんだか海を一点に眺めている仏像が少し悲しげで、対岸を睨んでいるようにも感じてしまいました。入れないことは残念ですが、もし入れる機会があるのであれば、仏像の目線になって海を眺めてみたいものです。



 

そしてぽんたまんがもう1つ感じたことは、真横には普通に民家が並んでいるということも不気味だということ。

倒壊の恐れもあるような建物なので、近隣の住民が怖いというのも頷けますね。

廃墟に興味のある方はぜひ行ってみてくださいね!