企画

【東京23区外】B級スポット。薬用植物園にはドラッグに使われるケシやアサ、食虫植物まで展示されてるぞ!

もう春ですねー。

ぽんたは花粉の季節が過ぎた今がとても心地よくて好きです。

アウトドアってあまりしないけど、山ガールと一緒に山登りというのはいいかもしれないなぁ。。。

そんなアウトドア好きにもオススメの場所があります。それが東京都小平市にある「東京都薬用植物園」です。

昭和21年(1946年)の創立以来、薬用植物の収集や栽培を行っていて、危険ドラッグや健康食品の指導や調査研究、正しい知識の普及に努めています。

今回、ぽんたは長い歴史を誇る薬用植物園に潜入してみましたー!

・綺麗な花や雑草、食虫植物!?手の届く範囲に有毒植物まで!

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薬用植物園はいろんな区画に分かれています。

誰もが気になるケシ・アサ試験区や有毒植物区は後回しに綺麗な花とか雑草とか少し珍しいものから見てみましょう!

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薬用植物園には意外に広い!

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ハナビシソウ。ケシ科の花だがこちらは規制されていない花です。

やっぱりケシの花は綺麗!

えっ??写真の撮り方うまいって??

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こちらはニンニク。

ニンニクってよく食べるけどこんな風に植わってる状態は初めて見ましたね。

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マオウって名前らしい。。。

マオウっていう名前の割にはハゲ散らかってるし、威厳がないな。

迫力もない。

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こちらはクリスマスローズ

クリスマスに開花するからという理由だけでこの名が呼ばれています。

クリスマスローズ知名度も高いですし、綺麗な花としても有名ですが、

この花、有毒です!

摂取すると、下痢や嘔吐だけでなく、けいれんや呼吸麻痺、最悪の場合心停止を引き起こします。

綺麗な花には毒がある。

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みんなが大好き。食虫植物です!

有名なウツボカズラまでいました!

リアルに見るとなかなかのキモさ!

ツボ状の空間から甘い香りを漂わせ、虫が中に入った瞬間、蓋が閉まりパクッと食べてしまう。捕食のシーンなど生で見たいものですな。

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みんなが大好きなチョコの原料、カカオもあります。

生っているのはなかなか見ることはできません。アフリカとか行かないとね。かなり貴重なものです。

上のクリスマスローズ以外にも「有毒植物」はたくさんあります。

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アメリカシャクナゲという花も毒があり、呼吸麻痺などを引き起こします。

クリスマスローズにしてもケシにしても綺麗な花には毒があるのは間違いない気がしてしましたね。

てか、、、手の届く距離にあるのがなかなか怖いですね。まあ食べなければ大丈夫何ですが。

触るだけで被れる花とはないだろう、、、とか思っていたけど、

この木!

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触ると皮膚炎を起こすらしいです。。。

いやいや!道の半分は塞いでますが!!

知らないで子供とか触ったらどーするの!?

ハゼノキと呼ばれるこの木はちょいと危険です。

顔面ぶつけて、顔面が腫れないように気をつけましょう。



・ドラッグにもなっちゃうケシやアサも栽培してますよ。

この薬用植物園を創立した主な理由の一つがドラッグとしても、医薬品としても用いられるケシやアサの研究です。

ケシの花はとにかく綺麗なことで有名。上にもあげたオレンジの花もケシの花です。

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この青の花もケシの花です。

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遠いのですがこの花たちもケシの花。

基本的には人が触れられる範囲にはケシの花はないみたいですね。

ケシには栽培しても良いものと、栽培してはいけないものがあります。

その見分け方がとても難しい!

そして、栽培しても良いケシだと思い込み、本当は栽培してはいけないケシを育てていたということを結構多いらしいです。

正しい知識を身につけるためにも「薬用植物園」の存在は欠かせないものとなっています。

てかそもそもケシの花やアサはなぜ栽培の規制がされてるの?

ケシからは、医療の世界で使われているモルヒネが採れます。モルヒネは鎮痛鎮静剤として、医療の場ではよく用いられるのです。

ガンなどにはよく用いられているので、人々には良い影響を与えているものです。

しかし、モルヒネに精製される前の段階をアヘンと呼び、このアヘンが中毒症状を引き起こします。脱力感や倦怠感、精神錯乱を引き起こすことで有名。

そして、このアヘンは中国とイギリスを戦争まで引き起こすほどの影響力を当時は持っていたのですね。

このアヘン戦争は1840年の出来事で、この頃にはアヘンから精製されたモルヒネも存在していました。

アヘンには鎮静する性質があることを当時の人もわかっていたのです。

しかし、このアヘン→モルヒネの次の精製が登場するのです。

その麻薬が「ヘロイン」と呼ばれるものです。

専門家によって薬物の評価では、ヘロインは快感3点、精神的依存3点、身体依存3点といずれも最高の3点となっている唯一の薬物である(Wikipediaから引用)

なかなか抜け出せない薬物として有名。アメリカではヘロインによる中毒者が2016年には約94万人になり、死者は約7万人。

ベトナム戦争による死者数を大幅に超えているのです。(約5万8千人)

ケシ→アヘン→モルヒネ→ヘロイン

精製していくとヘロインになるため、「あへん法」というもので、栽培の規制がされているのです。

ケシだけでなく、アサも薬用植物園では栽培しています。

アサも植物繊維からカバンやアサの袋などに用いられ、食用としても七味唐辛子の中にはアサの実が入っています。

そんな日本人には馴染み深いアサも、別名「大麻草(たいまそう)」と呼ばれ、有名な麻薬である大麻を作ることもできるのです。

「マリファナ」という薬物もこのアサから抽出されます。

しかし、以前はちゃんとした医療品としてもアサは使われていたようです。

ケシやアサからは危険な薬物が作れてしまうので、栽培の規制があるのです。

しかし、ケシにしてもアサにしても医療品としての歴史もあることが面白いところですね。

違法ドラックと合法ドラックとはほんの少しの差なのかもしれないですね。



・身近にも有毒植物は潜んでいる!?

5月にもなればキャンプや山登りなどの自然を感じるようなアウトドアも多くなりますよね。

そこで毎年夕方のニュースとかに取り上げられるのが、食中毒の問題です。

キャンプをしていて、山で採れた植物を食べたら死んじゃった的なやつです。

きのこだと「毒キノコっていうのもあるから気をつけなきゃ」と子供の頃から教えられるからなかなか手をつけないでしょうが、実は植物にも意外と有毒なものが多いのです。

薬用植物園では「身近にある有毒植物」というものをメインに扱ったスペースがあります。

アウトドア好きはとても勉強になるところだと思います。

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よく聞くフキノトウ。ぽんた自身も父親にそこらへんで採れたフキノトウを食べさせられていましたが、今となっては怖いですね。。。

フキノトウによく似たハシリドコロという植物は誤って食べると、錯乱、昏睡、呼吸麻痺、そして死亡することもあるようです。。。

俺死んでなくてよかった。。。

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アジサイにもめまいなどを引き起こす成分が入っているようですね。

子供はなんでも食べるから教えてあげないとですね。

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先ほども紹介したクリスマスローズには毒があります。

そして、カロライナジャスミンと呼ばれる植物に有毒です。「ジャスミン」という名前から食べれそうという判断が危険につながります。

「ジャスミンティー」からの連想で食べれそうだと思っても、命に関わるほどの毒を含んでいるかもしれません。

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サトイモ科だから大丈夫という判断も怖いですね。科目が同じだからといえど気をつけなければなりません。

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モロヘイヤの実には牛をも殺すほどの毒量があるらしい。。。

モロヘイヤとか普通に食べるやん。。。

これ知っといてよかったです。

名前だけ見て、「食べれる!」と判断するのはかなり危険なようですね。

知れてよかった。。。



・植物好き、アウトドア好きにもおすすめです。

薬用植物園は近隣の小学生とかが必ずといっていいほど行くところです。

ぽんたは立川市の小学校だったので、社会科見学で来たことがあります。

その時は、触るだけで皮膚が炎症を起こす花や実などもありました。友達がその花を掴んで、大問題になった記憶もあったのですが、今回行った時はそんな花はなかったですね。

しかし、そのような花や食べてはいけない植物があるという事実を教えるにはとても良いところです。

子供ながらに食べられる植物と食べられない植物をあるということを知ったのは、この薬用植物園のおかげです。

そして、再度大人になってきてみて、また知らないことを勉強することができました。

ぽんたはアウトドアってしないけど、もしした時はこの知識があるかないかでかなり違うと思います。

植物好きにも、これからアウトドアする人にも勉強になる「東京都薬用植物園」

とても面白いところでした!



東京都薬用植物園

東京都小平市中島町21-1

西武拝島線 東大和市駅より徒歩2分

入場料  無料

定休日 月曜日(月曜日が祝日の場合翌日が休み)